術語
2015–2017|映像、展示
アニメーションとテクストのみの画面で構成された映像作品。「修復」というテーマの展覧会であったため、身体やそれに関係する言葉、行為に主眼を置いた「修復」の諸相を(ギャグとしても)描き出したかった、そんなような試み。形容詞の用いられ方や身体への手術などを通して、密かに社会的に価値付けられた「美容」のテーマも入っている。
例えば、「背が高くなりたい」とは、身体への欲望であり、「背が高い」という言葉はその欲望の社会的条件付けを表している。具体的には、「背が高い」を「体が長い」に言い換えてみればわかるだろう。何故「体が長くなりたい」と人が言わないのか?あるいは、「太っている」と「丸っこい」の差異などを考察してみること。
人間の容姿に関する言語、言い回しは当然のことながら極めて多い。それら身体−容姿を形容する言葉とその条件から如何にして逃れられるのか、あるいは言い換えによって欲望の根拠を問うことが、この作品では一つのテーマである。ただしそれ以外の要素もあるのだが、そこは実際に映像を見ていただきたい、とのこと。
また、この作品は、2023年に開催された『外島貴幸作品集刊行記念シンポジウム』で、作家自身が再び取り上げ、語ったり、ほかのゲストの方から語られたりしている。このシンポジウムは、「外島貴幸作品集刊行記念イベントナンセンス=≠ロジックと形式(フォーム)」(石川卓磨、上田剛史、田坂博子、外島貴幸)として、全編読むことができる。






