飯島剛哉・外島貴幸「いっちふいっち」
身体と精神が一致している時は、大体6.3%ぐらいしかなく、残りの93.7%は一致していないのではないか?そんな必要以上に数字にこだわった会話から、この展示のタイトルは導き出された。
多くの人にとっては、あらかじめ両者が一致していることが前提になっているが、実は不一致な時の方が多いのではないか、という問題設定がこの会話には含まれている。一致と不一致においては、他者との関係性、環境との折衝、自己自身との関係性など、多様な要素が入り込み、個人の意思ではコントロールすることができない。それが一致不一致の一般的な条件である。
いうまでもなく「身体と精神」だけではなく、様々な一致と不一致が世の中には存在する。身体と場所、変換と連続性、見ることと記憶すること。今現にある身体と、欲望との不一致。あるいはフィジカルに身体を動かすことと、それを取り巻く空間との間の揺らぎ。
一致不一致は厳密に区分することは出来ず、何が一致して、一致していないのか、その境目が反転し、あるいは揺れ、ズレを伴った経験として表れてくる時もあるだろう(何%あるか、は最早わからないが)。(「いっちふいっち」コンセプト文より)



