背中を盗むおなか‐リプライズ
2017|コント・パフォーマンス
初の一人芝居。前年に同会場で公演を行ったが、プロットに若干の不満があったため、改良版として、「リプライズ」を発表した。一人芝居であるということ、またBゼミという、作家がかつて通っていた学校だった会場で演るということもあり、自己の記憶や同一性をめぐるコントとなっている。
blanClassのウェブサイトでは、この一人芝居のジャンルとしてコント、パフォーマンスの他に「ジェンダーチェイシング」という謎の分類名を加えている。これは作家と企画者(河口遥)の、ジェンダーをテーマとして正面から取り上げる、という意図による。この分類名は、ジェンダーを追走(チェイシング)する、という造語だが、何かそこに作品を制作するヒントのようなものを感じ、使用することにした。ここで重要なのは追走していく間に追い抜いて、地球を一周したら走っている自分を追い越せるのではないか、ということだ。追走してたら逆に追い越していたのだ、自分自身を。
しかし制作しているうちにジェンダーの問題系というだけではなく、そこから飛躍したり、ズレていったりして、「名前−同一性」、「道具−物」、「記憶−語り」といった問題系とも接続していった。また、所有するものとされるもの、といった関係性への問い、吟味も含まれている。
また、座談会『野合と脱走』では、この作品についても取り上げられ、外島自身や飛田ニケ氏によって語られている。ここでは、「チェイシング」とドラァグとの違いや、同一性を追い越して疾走することについて深堀されているので是非お読みください、とのこと。





